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記憶と継承(=_=)

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◆竹内建設  社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.134~

 

皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。

およそ1万5千人もの尊い命が奪われ、いまだ3000人近い方の行方が判明

できない、3・11東日本大震災から11年目をむかえました。

今年も、三陸の各地で御霊を弔う「鎮魂の儀」がしめやかに執り行われ、震災

特集が各メディアで放送されていたようでした。震災後に発生した津波が、三

陸沿岸部を襲う映像は、当時を知る人々は誰もが強烈な記憶として残っている

ことでしょう。それだけに、復興した現地の様子が映し出されると、少しホッ

とする気がします。

一方で、福島を中心とした三陸地域の沿岸部には、地震による津波の被害を回

避するため、総延長数百キロに渡る防潮堤が整備されたほか、海抜ゼロ域のか

さ上げを行う盛り土整備が、自然美に恵まれた三陸の景観を犠牲に行われ、復

興が必ずしも現状回復とならないところに、同じ公共事業に携わる立場として

歯がゆさを覚えます。

また、先日のトンガ大火山により太平洋海域に津波が押し寄せましたが、その

際、三陸方面に在住する25万人に避難警報が出されたのに対し、実際に避

難された方は僅か2500人程度でした。避難しなかった人の多くが「防潮堤

が出来たから大丈夫だと思った」と言う理由が大半を占め、ハード面の整備が

行き届いたことにより、地域住民の防犯意識が希薄になっていることが、なん

とも皮肉だなと感じます。

「災害は忘れたころにやってくる!」。恐ろしい大災害があった事実は変わら

ない。でも、一番恐ろしいことはその記憶が薄れ、忘れ去られてゆくことです

。身の周りに潜む危険に今一度、目を向けてみてください!