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◆竹内建設  社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.122~

 

皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。

ご存知の方もおられると思いますが、2021年ノーベル物理学賞を受賞された

、真鍋淑郎さん(プリンストン大学上席研究員)へのメダル授与式が先日、ワシ

ントンの科学アカデミーで行われました。日本人が世界に誇れる研究成果で評価

されるのは、本当に嬉しいものですね。

今から60年前、二酸化炭素の増加に伴い地球の表面温度が上がることを、コン

ピューターを使った気候モデルで初めて解析した真鍋さん。「これは大変なこと

だ!」と、その後も研究に没頭し続けましたが、当時、日本は高度経済成長期の

真っ只中。温暖化による異常気象で、世界各国に甚大な弊害が及ぶなどと言う「

与太話」に、耳を貸す人など当時はほとんどおらず、日本での研究を断念した真

鍋さんは、拠点をアメリカに移してひたすら研究を続けたそうです。

 

受賞が決まり、記者たちからのインタビューを受けた真鍋さんは「この分野はと

ても面白い!若い人たちも、もっとこっちに来てほしい!」と、エールを送りま

した。一見すると、後身たちへのエールのように聞こえますが、彼は、日本人で

ありながらも国籍はアメリカ人。今回の受賞は「アメリカ人としての評価」にな

るわけで、日本人であることを強調しながら、日本のメディアが報じていること

が、なんとも虚しく聞こえました。

 

30年前は、日本の研究論文の提出件数は世界でもトップを争うほどでしたが、

今は世界で20番代後半の位置付けとなっているのに対して、中国はアメリカと

トップを争うほどの勢いで件数を増やしています。ここ数十年あまり、応用研究

にのみ注力してきた日本と、基礎研究に力点を置いている国との差は大きく、某

ジャーナリストの話によると「日本はもうこの溝を埋めることは出来ない」と断

言しているほどです。

 

失って初めて気付く大きな代償。コロナ禍により各経済課でも国外依存型から内

需活性へと大きく舵を切り始めています。「技術の日本を今一度」と言うのは、

それこそ「与太話」なのかもしれませんが、時代が変わっても日本の技術は、様

々なジャンルにおいてなくてはならないモノであることは間違いありません。日

本人であることに自信と誇りを持って、日々の仕事に勉学に臨みたいものですね。