◆竹内建設 社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.62~
皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。
もう皆さんもご存知だと思います。この度の全米オープンテニスで、大坂なおみ
選手自身が最も苦手とするⅤ・アザレンカ(ベラルーシ)選手との激戦を制して、
優勝(グランドスラム通算3勝目)をされました。そんな大坂選手ですが、今回
の優勝は2年前のよりも「大きな意味」を持つものだったようです。
全米オープン前に開かれたウェスタン・アンド・サザン・オープンで、順調に試
合を勝ち進めていた大坂選手でしたが、ウィスコンシン州で黒人男性が警察官に
銃撃されたことを受けてその後の試合を棄権されました。スポーツ大会で、選手
自身が試合を棄権する行為と言うのは極めて異例で、その後の処遇(罰則)に対
して注目が集まりましたが、WTA(女子テニス協会)と大会主催側は、大坂選
手の主張(抗議)を認めるという判断を下しました。
棄権した理由について、大坂選手は「私の試合よりも、人種差別について世界の
人たちにもっと目を向けてもらいたかったから」と話し、全米オープンではこれ
まで「理不尽な暴挙」により尊い命を絶たれた、7人の黒人の方々の名前をマス
クに記して出場。「私が勝ち進めば、被害に遭った仲間の名前を多くの人たちに
知ってもらえる。だから、私は勝ち続ける!」と断言。そして、トーナメントを
勝ち進み優勝の栄冠を勝ち取りました。
多くのアスリートは、自身が目指す目的(優勝、オリンピック出場)に向け努力
をされことは至極当然のことだと思います。仲間のためとはいえ、タブー視され
ている行動にあえて及ぶ人は滅多にいないと思います。彼女のとった行動に対し
賛否の声があるのも事実ではありますが、自分自身が影響力のあることを自覚し
ながらも、「果たすべき使命」をしっかりと理解しているところは、若干22歳
の若きアスリートとしてだけでなく、それ以外のその後の可能性さえも感じまし
た。