◆竹内建設 社長ブログ ~気のみ気のまま~ vol.31◆
皆さんこんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。
早いもので二月も折り返し!年度末の繁忙期と言う事もあって、発注機関との
やり取りや現場の管理など、いつも以上に慌ただしく、一日が経つのが早く感
じます。如何に繁忙期であろうとも、経営者としては常に冷静に対処したいと
思いながらも、時間に追われている毎日を送っています。
先日、元プロ野球選手で最近は野球評論家やタレントとしても活躍されてい
た、野村克也さんが亡くなられました。近年では、ノムさんの愛称で親しまれ
た野村氏ですが、現役時代は王貞治、長嶋茂雄の「ONコンビ」のライバルと
して、セントラルリーグ、パシフィックリーグを盛り上げてくれました。
野村氏が亡くなり、生前の彼が残した数々の功績や名言が、各メディアで取
り上げられていますが、私が一番印象に残っているのは「ぼやき」。試合が終
わったあとに、記者たちを前にして発言する野村氏の「ぼやき」に、ファンな
らずとも注目したものです。「マー君(田中将大)、神の子、不思議な子」な
どは有名ですが、その数々の「ぼやき」には明確な意図があったようです。
野村氏には「野村製造工場」という独自の人材育成手法があり、あの「ぼや
き」はその一環としてありました。「一人ひとりの選手が脚光を浴びる機会は
極めて少ない。だが、私が口にすれば誰もが興味を持ち注目をしてくれる」。
良くも悪くも、野村氏がぼやくことで、おのずとメディアが取り上げてくれる
ことを意識した明確な戦略でありました。
常に一歩、二歩先を見据えた戦略。人を育てると言う面で見ても、「経営者
」としての力量を兼ね備えた素晴らしい指導者だった野村氏。彼が残した功績
を思い起こしながら、一人の指導者としての在り方について、今一度、見つめ
直してみたい。