皆さんこんにちは!薩摩川内市で建設業を営んでいる竹内利彦です。
最近、爽やかな風が吹く朝を迎える機会が多くなりました。観測史上
、例を見ない記録的な残暑にも、ようやく陰りが見えてきたようです。
例年、当たり前のように交わしていた「今年の暑さは違う!」と言う
台詞を、皆さんも、今年は肌身で感じた夏となったことでしょう。
酷暑の影響は、農水産物の収穫にも甚大な影響を及ぼしました。特に、
「令和のコメ騒動」とまで言われた一連のコメ不足は、各メディアもこ
ぞって取り上げ、買い込みにより各地の店頭からコメが消える現象まで
発生しました。
国の減反政策による、転作や担い手減少などが大きな要因と語る有識者
もいる一方で、異常気象による生育不良、病害虫被害の拡大を唱える有
識者もいて、いずれにしても従来型の農業では生産基盤を維持してゆく
ことが困難になってきました。
今、注目を集めているのが「乾田」と言う、田んぼに水を張らない手法
によるコメの栽培。苗床である田んぼに水を張る従来型のコメ栽培、こ
れがメタンの発生を促進させるため、環境に良くないと言うことが近年
の研究により明らかになりました。
また、乾田による栽培により必要以上に水の供給に時間と手間を取られ
ずに済むため、従来のコストを70%も削減することが可能となるそう
で、北陸などの米処では既に、一定の成果が見られているようです。
田んぼに水が張られている光景は、農耕民族である日本人ならだれもが
望む原風景ではありますが、収穫率が高い良質なお米を栽培することで
、担い手不足やコスト高を解消する流れはもはや必然で、古き良き風景
が少しずつ失われてゆくのも、そう遠くはないかもしれません。