◆竹内建設 社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.146~
皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。
先日(7月24日)「2022年全国高校野球選手権鹿児島大会」の決勝戦が、
南栄リース球場で行われ、見事、鹿児島実業が優勝の栄冠に輝き、夏の甲子園大
会の切符を手に入れました。
鹿児島実業と言えば、樟南高校、神村学園などと共に、鹿児島を代表する強豪チ
ームとして県の球史にその名を刻んできた名門校。しかし、近年では地方部の学
校もメキメキと戦力を増強してきているなか今大会では、ノーシードでの参加と
言う、常勝チームとしては屈辱的な状態で1回戦から試合に挑んできました。
その初戦は、ライバル校である神村学園。「実質の決勝戦」との巷の予想通り、
いきなりの延長戦という熱戦を展開した結果、神村学園に勝ち2回戦へと進みま
した。その後も、次々と頭角を現してきた他校との闘いに苦慮しながら勝ち続け
、そして、決勝戦で鹿実の前に立ちはだかったのが、春の選抜で甲子園初出場を
果たした大島高校でした。
一方、大島高校も離島と言うハンデを抱えながらもここ数年で戦力強化を図り、
今年の春の選抜では鹿児島県で初めて離島校が甲子園へ乗り込むと言う偉業を成
し遂げ、甲子園では1回戦で敗退したものの、その雪辱を果たすために今大会で
は選手全員が「大島出身」という、ピッチャー大野くんを中心に「チーム力」を
武器に勝ち進んできました。
その2校の決勝戦と言うこともあって、近年では珍しい盛り上がりを見せた試合
は、双方のピッチャーの力投で前半は膠着状態が続いていましたが、後半へと移
る7回に鹿実が均衡を破り先制。その勢いでの追加点で試合を決めたかのように
思えましたが、9回裏に大島高校が最後の粘りで1点差まで追いつき、「このま
ま延長戦か?」と思われましたが、最後のバッターをライトフライに抑えて鹿実
が優勝を果たしました。
勝つことが運命づけられている鹿児島実業高校、かたや過疎化で疲弊する地域経
済浮揚への期待を一身に受けて臨んだ大島高校。ここ数年「どちらにも勝たせた
い!」と思うほど、双方の選手たちの「野球に掛ける情熱」を感じられた試合は
、私の記憶にはありませんでした。「いい試合だったね」で終わらせるのではな
く、彼らが私たちに与えた影響を「大人へのメッセージ」として受け止めたいも
のです。多くの感動を与えてくれた鹿児島実業高校、大島高校の選手の皆さん、
本当にありがとう!