◆竹内建設 社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.137~
皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。
突然ですが、皆さんのご自宅ではペットを飼っておられますか?犬や猫へ「癒し
」を求めてペット需要が急増していて、ネットでは犬派か?猫派か?の論争にま
で及ぶほど加熱しています。そんな中、先日の新聞で「ウクライナの忠犬ハチ公
」と言う記事が目に止まりました。
ウクライナの首都であるキーウ近郊のまちマカリウ。2月24日から始まったロ
シア軍の侵軍により、このまちも大きな被害を受けました。そこで今、話題にな
っているのが秋田犬のリニ。ロシア軍による空爆で、大切な飼い主を失ってしま
ったリニは、飼い主の女性が死んで1ヶ月以上が経つ今でも、帰らぬ主を待ち続
けています。
絶えることの無いロシアからの空爆に晒されながら、既に廃墟となった自宅で主
の帰りを待ち続けるリニの寂しそうな姿が、様々なメディアに取り上げられ、ま
さにリニは「ウクライナのハチ」と言えるでしょう。犬はもともと人間に対して
忠誠心が高く、人間のパートナーとして適していることは、様々な学識者らの研
究データでも証明されています。
元祖と言われるハチは、主である上野英三郎氏が1925年に急死した後も、約
10年に渡り上野氏の帰りを渋谷駅前で待ち続け、その一途な忠誠心が現地を訪
れる人々の心を打ち、現在のハチ公銅像が出来るきっかけとなりました。人間の
言葉や状況を把握することが出来ないだけに、その幼気な姿は誰が見ても愛おし
く感じられたことと思います。
ひとつの記事として見ると美談として受け止められがちですが、リニの心情をは
かり知ることは出来ません。でも、亡くなった主との間には数えきれないほどの
思い出がリニの脳裏に焼き付いていると思います。今思うことは、この戦況のな
かで「新しい主」と巡り合い、その後の余生を楽しく過ごしてくれることを、心
から願うばかりです。