◆竹内建設 社長ブログ ~気のみ気のまま~◆ vol.124~
皆さん、こんにちは!薩摩川内市田崎地区で建設業を営んでいる竹内利彦です。
2021年もいよいよ1週間を切り、我々、建設業も仕事納めに向けて追い込みを
かけているところですが、つい先日、内閣府が興味深いデータを公表しました。
北海道周辺海域に拡がる千島海溝、日本海溝を震源とする地震が、それぞれの
モデルケースで真冬の深夜に発生した場合、最大で20万人を超える人々が犠牲
になると試算。日本海溝モデルの場合で約19万9000人が死亡、約22万の家
屋が全壊。千島海溝モデルの場合では約10万人が死亡し、約8万4000の家
屋が全壊すると試算しています。
更に注視するのは、寒冷地特有の複合被害が甚大でないということ。東日本大
震災が発生した時期も、小雪がちらつくほどの寒さの中に地震が発生。地震の
直接的な被害より、津波による複合被害により命を落とされた方々が多く、確
認できた方々の死因のほとんどが低体温症によるものでした。
この度のシミュレーションに対して、調査推計に携った防災科学研究所の平田
直参与は「今回は、真冬で積雪があり、しかも深夜に地震が発生した場合を想
定した」と述べ、さらに「就寝中で非難に時間が掛かるほか、積雪で避難時の
移動が容易でないことを考えると、シミュレーションよりも実際は更に被害が
拡大するかもしれない」と補足し、不意の災害に備えるよう警鐘を鳴らしてい
ます。
世間では、再び新型コロナウィルスの変異株の再拡大が懸念されていますが、
今回の推計には新型コロナウィルスのことは何処にも触れられてはいません。
仮に、感染が拡大傾向にあるなかで、災害が発生した場合を考えるだけでゾッ
とします。「まさか!」を想定することはもはや当たり前!考えられる限りの
「まさか!」を、周囲の方々と想定しながら、不意の備えに努めたいですね。